コラム Oneself

直感力~誰もが持つ力~

Oneself no.1 < 直観力・直感力 ~誰もが持つ力~ >

瞬時に浮かぶ感じる力には、2タイプあるとされています。直観と直感。経験から紐解き理論的に解説が可能なひらめきの直観。意識的に使われるとも解釈されます。瞬時に浮かび論理的に解説できないもの、しにくいものを直感とされています。つまり無意識で使っているものと言われています。人がどちらかを明確に使い分けていることは、ほとんどないかもしれません。それらに気を留めながら時間を過ごすことはないかもしれませんが、後から答え合わせをしていくとどちらを活用したのか明確化することが可能です。ひらめきを必要とする芸術や勝負の世界に身を置いていくと、どちらも使いますが直感が鍛えられていきます。そして、すべて論理的に解説がつかないということはなく、後発的に説明ができる部分も多くなります。人は多くの場面において無意識で、感じる能力を活用して生きているからです。

瞬時に感じる。この直感力。人によって強弱があります。それも個性の一つです。経験とともに年齢を重ねていくので、直観は自然と培わられていきます。深みや広さは経験の質や量で異なります。ただ、直感においては無意識で培われていくことは難しいからこそ際立つものになります。別のコラムでお話ししていきますが、生まれながらに備わる五感。その奥に直感ともいわれる第六感が存在しています。五感の強弱からも個性は生まれ、よりこれらが際立つことで第六感は研ぎ澄まされていきます。インスピレーション、アイデアが生まれる瞬間、考えるより早くイメージできる力は、誰の中にもあることを思い出してみてください。また、この感じる力で動物は自分の身を守ってきました。考える時間すらない判断が必要でもあるからです。察知するという言葉がふさわしいかもしれません。

今、あらゆるところで“自分を感じる”ことの必要性が歌われています。それはこれからの時代の信号にも見て取れます。本来持つ自らの力を『便利』に生きることで、自ら手放しかけてしまった私たちひと。便利と引き換えに、感じる力が弱くなっていくのを眺めてきました。自分自身が最大の世界だったとしたら、今、自分自身の原点回帰が求められていることに気づきます。手放しかけた本来の力は誰にでも備わっているものなので、取り戻すことも磨くことも自分次第です。取り戻していくのに五感という基礎も大切ですので、またお話ししていきますね。

今回テーマにしている直観力・直感力は磨いて育てることが可能です。良いものを導いたり、時には危機から身を守る材料を瞬時に見出していくことに繋がっています。感じることの中には、違和感も存在します。さまざまな経験や新しい知識、体感を心身が記憶し、考えたり深く感じたりする前にひとつの信号として脳裏に浮かんでくる何か。

偏るのではなく、力の一つとしてとらえていけると自身の豊かさに繋がっていくでしょう。自身の中に用いるたくさんある力のうちの一つとして。

 

記 メッセンジャーちぃ